香川県さぬき市志度2383番地1
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:30~12:30 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
14:00~18:00 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × |
どの社会どの業種でも矛盾はつきものですが、医療の現場も例外ではなく、矛盾と戦いながら日々の診療を続けています。
旧大川郡で(つまり今のさぬき市と東かがわ市ですが、ここでは仮に大川地区と呼びます。)、当院は唯一のメンタルクリニックですので、当院の担当地区を仮に決めるとすると大川地区全域になります。そうすると大川地区の患者さんを責任を持って診ていかないといけない。もちろん、そう肩肘張って考えなくてもいいわけですが、当院が地域から求められる役割はそれなりにあり、大川地区から来てくださる患者さんのニーズに応えることは一つの使命でもあります。
開業から年月が経ってくると患者さんの数も増えてきます。具体的な数字をあげることはしませんが、土曜や祝日の前後などはかなりの数の患者さんになってきました。そうすると一人一人の患者さんにかけられる時間は限られてくるので、丁寧に診るといっても自ずと限界がある。丁寧な医療と地域のニーズに応えていくことは両立が難しくなるのです。
実はこうなることは当初から分かっていましたので、早くからいくつかの対策を立ててこの問題に対処してきました。状態がよくなって安定してきた患者さんは積極的に長期処方にして、通院の回数を減らしてもらうことにしました。もちろん間隔があくことに不安のある患者さんの処方を無理に長期にすることはありません。その辺りの相談はきちんとしています。
もう一つは患者離れをよくするというものです。安定している患者さんはきちんと終了に持ち込むのです。砂原茂一さんは「医者と患者と病院と」(岩波新書)で「いい医者とは患者ばなれのいい医者である」と述べていますが、「やみくもに患者を自分の手許にしばりつけておく」医者がいいはずがありません。「医原性」の弊害はそこかしこで起こる可能性があるのです。
もうお分かりでしょうが、患者さんにもメリットのあるこういう方法で外来患者総数を減らしていくと、一人一人の患者さんの時間はより多く確保できますが、経営上はマイナスになるのです。残念ながら、今の日本の医療では個々の診察で時間をかけることにインセンティブが与えられていません。つまり、保険診療では時間をかけてもかけなくても治療費は(ほとんど)同じなのです。ですから、厚生労働省には短時間診療を蔓延させている今の制度を見直して、良質な医療が良質であり続けられるように制度設計をしなおしてほしいと思っています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:30~12:30 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
14:00~18:00 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × |
うつ病(鬱病)、パニック障害、不眠症、社会不安障害など、「心の病」でお悩みなら、香川県さぬき市の精神科・心療内科 図子メンタルクリニックへお任せください。
高松市、東かがわ市、三木町からもたくさんの患者さんがいらしています。お気軽にご相談ください。
対応エリア | さぬき市、東かがわ市、高松市、三木町、香川県 |
---|