Developmental

発達障害

発達障害について

発達障害は、知的能力障害や自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害、協調運動症、チック症、吃音など、多くの診断名に分かれます。
基本的には、脳の働き方に特有の違いがあり、その結果として考え方や行動の仕方が周囲とずれを生じやすい状態を「発達障害」と呼びます。
人によって表れる特徴は異なり、ほかの精神疾患をあわせ持つケースも少なくありません。

良く見られる症状

  • 会話や意思疎通が苦手で、言いたいことを上手に伝えづらい
  • 集中力が持続しにくく、すぐに気が散ってしまう
  • 突然声を張り上げる、または急に暴れるなど、落ち着きに欠ける行動
  • 読み書きが苦手で、文章を読むときに極端に時間がかかる
  • スムーズに言葉が出てこない、どもりが気になる
  • 会話中に相手の反応をくみ取ることが難しい

発症の原因

発達障害の仕組みは完全には解明されていません。現時点では、遺伝的素因や胎児期の感染症によって、脳のある領域がほかの人と異なる機能を示すと考えられています。
育ってきた環境や支援の違いによって症状の出方が変わることもあり、研究はまだ続けられています。ただし、育て方や親の愛情不足が直接的な原因になるわけではない点に注意しましょう。

発達障害と呼ばれる
病気の種類

ASD(自閉スペクトラム症)

対人関係やコミュニケーションが苦手で、相手の気持ちや表情を読み取るのが難しいのが特徴です。
特定の音や光への強い過敏性や、決まった手順を乱されると強いストレスを感じるなど、行動面の特徴も続くケースがあります。
知的能力障害を併せ持つことから、幼少期に指摘される場合が多いものの、大人になって初めて仕事上のコミュニケーション不全から受診し、診断を受ける方もいらっしゃいます。
人とのやりとりが多い職場では突然話を振られたときに混乱しやすいなど、困難さが表面化しやすい傾向があります。

ADHD(注意欠如多動症)

必要な書類をどこかに置き忘れてしまう、相手の話を途中で聞き逃すなどが日常的に起こります。
一方、多動・衝動性の強いタイプでは、黙って座っていられずに立ち歩く、会話を途中で遮ってしまう、順番を待つのが苦手になるなどの行動が目立ちます。
小学校に入ってから問題化して気づかれるケースが多いのが特徴です。
同じ動作を繰り返す作業が求められる状況では、集中力の途切れやすさが顕著になることがあります。

LD(学習障害)

文字の読み書きや数字の計算など、特定の学習分野で困難な状態が持続する疾患です。
極端に誤字や抜け落ちが多かったり、文字をうまく書けなかったり、数の概念を理解しづらかったりします。知的障害や聴覚・視覚の問題がないにもかかわらず、学習面で偏った苦手さを示す場合はLDかもしれません。
幼いころから言語発達や手指の細かい動きに遅れが見られ、就学前後でわかることがほとんどです。

発達障害の治療方法

療育(発達支援)

特性のある子どもや成人に対して、その人が持つ能力や発達段階に応じた指導や支援を行います。
日々の生活で必要なスキルを段階的に学び、長所を引き出すことで将来的な自立や社会参加を助ける方法です。
年齢に応じて個別にアプローチしていく点から、本人が混乱しにくく、無理のない形でサポートできます。

薬物療法

生活に大きな支障が出るときには薬の使用を検討します。
基本的には、脳内の神経伝達物質の働きを改善する薬をご提案します。ただし、薬物療法は症状を「治す」よりも、和らげることを目指したものです。
原則として6歳以上で処方の可否を検討し、副作用のリスクもあるため、医師との十分な相談が欠かせません。
薬を使っている間に学習法やスキルトレーニングをあわせて行うことも有効です。

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